将来的に外資に入って自分の実力を試したい
海外で働けるだけの英語力を身に付けたい
「ビジネス英語を身に付けたい!」という動機は色々あるかもしれません。
もしかしたらここに来られた方の中で、過去学習にトライして挫折をした方もいらっしゃるかもしれません。
そもそも独学でビスネス英語なんて身に付くのでしょうか。
やはりスクールに通って講師から指導を受けないと厳しいのでしょうか。
本記事では、私さみだれが”独学で”ビジネスレベルまで英語力を引き上げた経験に基づき、社会人が一人でビジネス英語を取得する方法を紹介します。
英語が必要な社会人の方は是非最後までご覧下さいね。
それでは早速行ってみましょう。
「ビジネス英語」とは?
そもそもビジネス英語ってなんだ
そもそも「ビジネス英語」って何でしょう?
色々な捉え方があると思いますが、本サイトでは「社会人が仕事で使うきちんとした英語」くらいのイメージで捉えています。
「ビジネス英語」に関してたまにある意見が、
というのがあります。
気持ちはわからなくないですが、やはり仕事で使う英語は日常で使う英語とは少し違う気がします。
やっぱり特別なビジネス英会話
例えば、日本語でも就活生が普段使わない「御社・貴社」なんて言葉を一生懸命覚えて使おうとします。
これなんかも言葉の定義こそありませんが、「ビジネス日本語」みたいなものです。
ビジネスで使う英語って基本的にすごく丁寧なんです。
仕事で人に何かをお願いするときに
「~していただけると助かります」
という表現が適切で、取引先に対して
なんて言おうもんなら、社会人失格ですよね。
英語でも一緒です。
「そんな失礼な言い方しない!」なんて思われるかもしれませんが、英語の表現を知らないと案外ラフな表現を言ってしまっているものです。
基礎の上にビジネス英語
一方、ビジネス英語が独立して存在する訳ではありません。
基礎の英語があって、その上にビジネス英語があります。
英語力の基礎がないと、そもそもが
・(聞く)会話で相手の言っていることが理解できない
・(書く)英語で文章を書けない
・(読む)ドキュメントに書いてある内容が理解できない
ということになってしまいます。
「ビジネス英語」を勉強するマインドセット(心持ち)
「できたらいいなぁ」の英語
多くの人は英語学習は「英語ができたらいいなぁ~」くらいの気持ちで勉強しています。
週末だけオンライン英会話レッスンを受けてみたり
流行りの洋楽を覚えてみたり
でも現実は厳しく、このくらいの気持ちではなかなか英語は上達しません。
ただ彼らはいいんです。英語は趣味みたいなものですから…
楽しかったら続けるかもしれませんし、ほかに興味のあることを見つけるかもしれません。
英語学習は仕事?
一方、本記事をご覧になっている方はビジネスで英語を使いたい社会人だと思います。
自身の昇進/転職のため
自身の海外赴任実現のために
英語を学習されている方だと思います。
そうであれば、英語の勉強も仕事の一環みたいなものです。
そうです、趣味ではないのです!
「勉強=仕事」の気持ちを持つだけで、だいぶ英語学習への取り組み方が変わると思います。
仕事なら、気分で作業を中断することはないですよね
仕事なら、「今日は面倒だからやめておこう」なんてならないですよね。
精神論っぽくて申し訳ないですが、マインドセットもやっぱり大事です。
目的はなんだ?
もし皆さんが本気でビジネス英語を学習されようとしているのであれば、今一度、その目的を明確にしてください。
自分にとって本当にそれが大事なことなのか、
他の方法でも達成できないか、
明確な「目的」は、学習がつらくなった時の羅針盤になります。
逆にそれがないと、「できたらいいなぁの英語」になってしまいます。
必ず目的を明確にしておきましょう。
独学!ビジネス英語の勉強法
独学ステップ1:まずは発音と文法【すべての基礎】
この二つは英語学習においては欠かせません。
ビジネス英語も例外ではありません。
英語の基礎の基礎を構成するのが、この「発音」と「文法」です。
まずは「発音」です。
一番はじめに発音の勉強していくだけで、あとは雪だるま式に発音が向上していきます。
逆に、はじめにサボるとずーーっと”ジャパニーズ・イングリッシュ”のままになってしまいます。
ビジネスでは相手に確実に伝える必要があります。
次ぎは「文法」。
こちらもはじめにするかしないかで、その後の英語の”伸び”が劇的に違ってきます。
”伝わればよい”であれば、文法を勉強せずにコミュニケーションを取れるかもしれませんが、あなたが目指すのはビジネス英語。
少し言い過ぎかもしれませんが、乱れた文法で話していると「英語の品格」を問われます。
受験英語のような細かい文法事項は不要ですが、骨格は押さえましょう。
中学文法が不安な方は、「中学英語をひとつひとつわかりやすく。」で基礎学習。
高校文法は「一億人の英文法」、好みが合わなければ「総合英語 Evergreen」がオススメです。
ただし、スピードを重視する場合は高校文法の参考書は辞書程度に持っておくにとどめ、次の瞬間英作文に力を入れていきます。
独学ステップ2-1:次に瞬間英作文【英会話対策】
話せないことにはどうしようもないので、「発音」と「文法」に目途が付いたら、瞬間英作文でスピーキングを鍛えます。
まずは市販の参考書を1冊を仕上げます。
「どんどん話すための瞬間英作文トレーニング」がオススメですが、合わなければ「会話できる英文法大特訓」も良い教材です。
その後、中学文法レベルの瞬間英作文を少なくとも5冊程度は仕上げていきましょう。
1冊終わるごとにスピーキング力向上を実感できると思います。
また「どんどん話すための瞬間英作文トレーニング」については、使い方含めこちら「【アプリはおすすめしない?】どんどん話すための瞬間英作文!使い方と効果!」で詳しくレビューしていますので、興味のある方は併せてどうぞ。
独学ステップ2-2:並行して音読・シャドーイング【底力を上げる】
スピーキングが優先課題ですが、そもそもの英語力を引き上げていかないとどこかで頭打ちになります。
英語力を根底から引き揚げてくれるのが、「音読」と「シャドーイング」です。
英語学習の2台柱です。
「発音」と「文法」を学習するのも、この音読とシャドーイングを正しく行うため、と言っても言い過ぎではありません。
音読とシャドーイングであなたの英語4技能
話す(スピーキング)
読む(リーディング)
書く(ライティング)
をみっちり鍛えていきます。
シャドーイングが良くわからない方は、こちらの記事「【難しい?】英語シャドーイングの超絶メリット【効果は語り尽くせません】」も参考にしてみてくださいね。
ぜったい音読シリーズ
音読パッケージシリーズ
「ビジネス」という意味では、TOEICも教材としては悪くはありません。
TOEICのスコアアップが必要な方は、音読・シャドーイング教材としてTOEIC教材を活用しましょう。
公式問題集5以降は、リーディングにも音声がついているので全パーツで音読・シャドーイングが可能です。
また少し上級者向けの本にはなりますが、ビジネス英語の音読教材として、「世界基準のビジネス英会話」という本が秀逸です。
タイトルの通り、まさに世界で戦うビジネスパーソン向けの内容で、一流の表現や敬語を学べるだけでなく、交渉戦術も勉強できます。
上級者向けと言いましたが、TOEIC+アルファくらいのレベルなので、興味のある方は是非書店で内容を確認してみてくださいね。
英文も洗練されています。
独学ステップ3:業務に特化した勉強も!
あなたの業務に沿った英語学習も必要です。
そこで大事になってくるのが単語です。
語彙(ごい)は、基本的に音読・シャドーイングで増やしていきますが、それだけは不十分です。
専門的な単語や表現も覚えないと、実用的なビジネス英語とは言えません。
すでに英語に関わる業務をされている方は、知らない単語を都度メモをしてストックしていく姿勢が大事です。
ストックした単語はAnkiという単語アプリにぶち込んで、効率よく覚えていきましょう。
また英語での業務を始めてないという方はここは一旦スキップでOKです。
専門性が高い単語は、市販の参考書では学習が難しいからです。
実践的なビジネス英語を手に入れる
ビジネス英会話の本当の意味
本記事の冒頭で、”ビジネス英語は丁寧である”と言いました。
「ビジネス英会話」が「通常の会話」と異なるのは、それが”ビジネス”だからです。
友達との英会話なら、自分の言った英語が多少失礼でも、相手は許してくれるでしょう。
オンライン英会話なら、わかったふりをして相槌を打つだけの会話でも、会話は進んでいきます。
けど、ビジネスは違います。
上記のことをすると、大変なことになります。
わからないことはわかるまで確認する必要がありますし、
自分の意図は確実に伝える必要があります。
英会話の実践の難しさ
「そんなこと、わかっているよ!」と思われる方もいるかもしれません。
ただ実際に経験してみると、これが思っているよりも大変です。
会話はネット越しで音声はクリアでないことも少なくありません。
気性が荒く、質問を繰り返すと怒り出す相手もいるかもしれません。
何よりも大きな壁として感じるのが「文化の違い」です。
「こういうときはこう」という常識が違うので、仮に英語をパーフェクトにやり取りできたとしてもやはりコミュニケーションの難しさは残ります。
いわんや、英語がパーフェクトではない私たちです。
・相手が言い間違えのか?
・正しく聞こえているけど、理解できないだけなのか?
等々、疑心暗鬼に陥ります。
これらを乗り越えていくためには、「確かな英語力」に加え、「実践」を踏むことが大きな意味を持ってきます。
まずは手をあげてみる
だからこそ、
海外担当になる
海外の窓口になる
等、チャンスのあることは積極的に手を上げていくことが大事になってきます。
(今、英語を使う環境にある方は、逆にラッキーなのです)
一回、実践のチャンスを得られれば、その経験が自信となり次の挑戦につながります。
こと海外関連になると「本人のやる気」は、人事決定をする際に意外に配慮されるものです。
またそうやって手を上げることで、自身の英語学習が”リアルになる”というメリットもあります。
すぐにチャンスが来ればラッキーですし、そうでない場合も、いつ何時チャンスが来るかわからない緊張感の中で独学を続けることができます。
自信がない方はまずはオンライン英会話
「そうは言ってもいきなりはちょっと…」という方はまずはオンライン英会話にトライするといいと思います。
各オンラインスクールでは、ビジネスに特化したコースが用意されています。
自身で学習した内容をオンラインでトライして、ある程度自信が付いたら実践に身を置く、という流れがオススメです。
◇独学ビジネス英語のまとめ
いかがだったでしょうか。
よく海外赴任をすると価値感が変わると良く言います。
私の場合もまさにそうでした。
海外(私の場合はヨーロッパ)の価値感に触れ、大きく自身を見直すきっかけとなりました。
これは必ずしも、赴任である必要はないと思います。
ビジネスで海外の人とコミュニケーションを取ることで、異なる文化の人たちと交流することになります。
それによって、単にあなたの英語力が上がるだけでなく、人間としても成長していくことになります。
人や文化の多様性に、寛容になります。
ビジネス英語を取得する目的は様々だと思いますが、もしビジネス英語を取得し、海外の人たちと仕事ができれば、少なくともこのような経験をすることができるのです。
是非、一緒に頑張っていきましょう。
以上お付き合い頂きありがとうございました。