皆さんはTOEICで高得点を取るメリットって何だと思いますか。
2.給料が増える?
3.海外で働くチャンスが増える?
すべてその通り!なのですが、実はこれらすべて「錯覚資産」という概念で説明できます。
「錯覚資産って何?」って方もいらっしゃると思いますが、ざっくり言うと
です。
学歴や肩書き等、「錯覚資産」として働く”資格”や”社会的ステータス”はたくさんあります。
「なぜTOEICなのか?」と言いますと
だからです。
「TOEIC高得点」という錯覚資産をもつことで、人生を「イージーモード」でプレイすることが可能になります。
TOEICを勉強しているけどいまいちモチベーションが上がらない方は是非、本記事を読んでみてください。
「やっぱTOEICってすごいかも?!」となること請け合いです。
Contents
錯覚資産とは?
『人生は、運よりも実力よりも「勘違いさせる力」で決まっている』の著者(ふろむだ氏)が定義した新語で、冒頭少し触れた通り、「錯覚資産」=「勘違いさせる力」です。。
その人が実際にどのような人かは知らなくても「なんか凄そう…」と少し緊張するのではないでしょうか。
上記の例で言うと、実際年収100億円を稼いでいる人であれば、実際何かかが「凄い」可能性は高いですよね。
なので、「凄そう」という感覚はあながち間違えてはいないかもしれません。
ポイントは、「周りが受ける印象」と「本人の実力」が必ずしも一致しないという点です。
TOEICはコスパ最高の錯覚資産
錯覚資産はなかなか手に入らない
さて、通常「錯覚資産」はなかなか簡単には手に入りません。
学歴しかり、肩書きしかり、ある「錯覚資産」を手に入れようとすると、それ相応の労力が必要です。
例えば「大手企業で取締役」なんて言えばかなり強い「錯覚資産」になりますが、それを手に入れるためにはやはり相当の努力が必要になります。
能力や運も必要になるかもしれません。
錯覚資産としてのTOEIC
一方、TOEICはどうでしょうか。
たとえば「TOEIC900」を取る労力について考えてみます。
もちろん、簡単ではありません。
「ほいそれ」と取れる点数ではありません。
しかし、TOEICは対策ができてしまう試験です。
後で詳しく述べますが、「TOEIC」の出題範囲は非常に限られています。
「TOEICで高得点を取る」という点に焦点を当てて学習をすれば、そこまで難しくありません。
一方、「TOEIC900」を取ると「周りが受ける印象」はどのようになるでしょうか。
・一般の人はおそらく「英語ペラペラ!」「ネイティブ!」という印象を受けると思います。
・TOEICをあまり知らない人でも、「英語が得意な人なんだ…」くらいは感じてくれるでしょう。
・TOEIC500~600の人からは、「雲の上の人!」と思われるかもしれません。
・英語が好きな異性から興味を持ってもらえるかもしれませんし、人事もあなたを”海外赴任候補”に考えてくれるかもしれません。
上記は”英語”に限った話ですが、「錯覚資産」の良いところは「ハロー効果」が期待できる点です。
【ハロー効果】
ある対象を評価する時に、それが持つ顕著な特徴に引きずられて他の特徴についての評価が歪められる(認知バイアス)現象のこと。
フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 ハロー効果から引用
つまり、何かが優れていると、他も優れているのでは?と思ってしまうことですね。
TOEIC高得点を取ると英語の高評価に加えて、たとえば
・人間性が優れているように見える
・仕事ができるように思われる
・信頼できるように思われる
・その他の能力まで高いように見える
TOEICがコスパ最高の錯覚資産と言えるのは、
からです。
以降、TOEICの錯覚資産がもたらす具体的なメリットについて、私の経験に基づき具体例を見ていきますね
錯覚資産と転職【経験談】
たとえば「転職」です。
私自身、転職自体はまだ経験がありませんが、転職サイトに登録して転職活動を行ったことがあります。
TOEIC500~600だった当時は転職サイトに登録しても魅力的な紹介先はほとんど表示されませんでした。
給料も当時の年収よりも低いオファーが多く、職種も現職の仕事と似たようなものばかり…
全く転職のモチベーションが上がらなかったのを覚えています。
ところが
日系から外資まで応募してみたくなる案件が多数(本当にたくさん)表示されるようになりました。
”ヘッドハンターからの面談希望”やら”プラチナオファー”なんて案内も含まれます。
初めて転職サイトに登録した当時からは、年齢や立場、積んだ経験も変わっているので一概には言えませんが、TOEICが大きな要素は占めるのは間違いありません。
錯覚資産と仕事【経験談】
TOEICによる「錯覚資産」は、仕事にも影響を与えます。
再び自身の経験で恐縮ですが、私は新卒当時、典型的なダメ社員でした。
他の人に勝るところが一つもなく、何をやっても失敗ばかり。
上司や先輩に怒られない日はありませんでした。
それが英語ができる様になると、周りの見る目が変わります。
「英語ができる」というだけで一目置いてもらえるようになりました。
そして、この「英語ができる」を証明するものとして、TOEICの点数が機能したのです。
私自身の能力が変わった訳ではないので、典型的な「錯覚資産」による恩恵だと言えます。
もちろん、英語ができるようになったことで以前よりも自信を持てるようになったことも影響していると思います。
TOEICという錯覚資産は海外では通用しない?
少しだけ脱線しますが、「海外においてTOEICのスコアがあまり意味がない」ということをご存じでしょうか。
私が以前赴任していたヨーロッパでは、中途採用の際に英語で質疑応答を行い、その応募者の英語能力が十分かをみていました。
エントリーのタイミングでTOEICはもちろん、語学試験のスコアを提示することはほとんどなく、あくまでも面談時における質疑応答で判断されます。
とても自然なプロセスに見えますが、日本では事情が異なります。
前述の通り、TOEICの点数がモノを言う世界です。
例えば「TOEIC800」と採用条件に記載している場合、「英語での面談は一切なし」なんてこともあります。
「TOEIC800あれば英語は話せる」という前提が採用側にあるからですね。
以上、日本と海外でTOEIC事情は異なる、という話でした(脱線終わり!)
TOEICで高得点を取るために
「TOEICが錯覚資産として有効なのはわかったけど、TOEICの点数を上げるのは大変なんだよ…」という方も多いと思います。
そういう方は、何はともあれ下記の図を見てみてください。
英語全体におけるTOEICの範囲をイメージしたものです。
TOEICの勉強をしていると、特に普段仕事で英語をあまり使わない方ですと
・小難しい表現ばっか出て来る
・慣れないシチュエーションで場面が想像しにくい
等々、始めは苦戦することも多いと思います。
ただこれらも、正しくTOEIC対策を行っていくと様子が変わってきます。
学習を続けていくと、
・この表現、前も問われたな
・お決まりのシチュエーションだな
等の感想に変わっていくはずです。
TOEICは、その出題範囲をひたすら潰していくゲームみたいなものです。
あまり色々考えずに、TOEICに慣れていくことに専念しましょう。
TOEIC錯覚資産まとめ
いかがだったでしょうか。
英語学習にも様々な目的があると思います。
ネイティブと雑談したい
お気に入りの洋書を原書で読みたい
その中で目に見える形としてTOEIC高得点を目指すのも、1つの大きな選択肢です。
繰り返しになりますが、TOEICは非常に大きな「錯覚資産」です。
TOEICの勉強にうんざりすることもあると思います。
同じ問題を解き続けるのはつらいものです。
是非、そこを目指して学習を続けてみてくださいね。
本記事がTOEIC学習されている方のモチベーションUPにつながれば幸いです。
以上お付き合い頂きありがとうございました。