「英語学習のモチベーションが続かない…」「毎日同じことの繰り返しで嫌になってきた…」「もう英語の勉強はうんざり!」
英語学習者の共通の悩みだと思います。数百時間、下手したら数千時間という単位で時間の投資が必要な語学取得に際して、このような感情はつきものです。良くあるモチベーションを上げる方法に、「目標を明確にしましょう」というのがあります。皆さんの英語の目標は何でしょうか。
「字幕なしで洋画を見る」「ネイティブと自由に雑談」「英語でディスカッション」等々、色々あると思います。どれも素晴らしいと思います。しかし、これだけではモチベーションを維持するのは実は難しかったりします。
さて、今回のテーマは「夢」です。「目標」と「夢」は違います。上記のような目標を掲げることはとても大事です。でも継続的なモチベーションを手に入れたいのであれば、「目標」だけでは不十分で、「夢」を持つことが大事です。それも「こうなったらいいなぁ」と言う中途半端なものではなく、「こうなったら最高!」というようなワクワクするような夢です。
本記事では、「夢」を描くことについて掘り下げて解説していきたいと思います。「日々の学習でモチベーションが上がらなくなってきた」と言う方は、是非最後までご覧くださいね。
夢と現実
我々は子供の頃は好きに夢を語っていました。男の子なら、宇宙飛行士なり、プロ野球選手なり、医者なり。女の子なら、ケーキ屋なり、デザイナーとかでしょうか。それが小学→中学→高校と進むにつれて「現実を見なさい」という言葉が、周りの大人から飛び交うようになります。その結果、高校生の半分は大学に進学し、多くはサラリーマンという道を選ぶことになります。
この「現実を見なさい」というのは、一方で必要なアドバイスでもあります。「バンドを作ってプロのミュージシャンとしてやっていく」と語る高校生を手放しでサポートしていたら、才能がある一部の人を除いて、多くは将来困った事態に陥ります。
さて、大人になった我々はどうでしょうか。忙しい毎日に追われ、夢について考える事すら無くなっているのではないでしょうか。ストレスばかりの仕事、手を抜けない家事や子育て、切り離せない人間関係、これらの日常に心を奪われ、「夢をみるな」という子供の頃からの呪縛も相まって、「夢」をみる事自体を諦めてしまっているように思われます。自分のため、家族のため、仕方なく今の生活を続けている人が大半だと思いますが、その先に明るい未来はあるのでしょうか。
英語の目標とその先にあるもの
前置きが長くなりましたが、話を一旦「目標」に戻したいと思います。
例えば、あなたの英語の目標が「ネイティブと自由に雑談」だったとします。カフェで数人のネイティブと談笑をする。スラングも飛び交い、あなたはジョークで周りを笑わせる。近くの日本人からは、羨望(せんぼう)の眼差しを受ける。悪くはないのですが、ここで話を終わらせてしまうのは勿体ないです。優越感なり達成感は味わえるかもしれませんが、ネイティブと雑談をしても、今の生活は変わりません。この優越感なり達成感のためだけでは、人は頑張れません。
一方、これだけの英語力があれば、実はもっと大きく現実を変えられる可能性があります。思いつく限り列挙してみると、
・英語圏に移住し、現地で職を得る
・外資に転職する
・社内で海外担当になる
・英語教師として独立する
・通訳/翻訳家になる
・英語学習のノウハウを売る(書籍・ネット等)
・ツアーガイド(通訳案内士)になる
少しイメージを持ってもらうために、具体的な例を出してみたいと思います。
外資に転職する
「あなたは外資に転職し、周りはほとんどネイティブという環境で働いています。会議も電話もメールもすべて英語ですが、あなたは苦も無く業務をこなします。東京の高層ビルにオフィスを構えるグローバル企業に、朝9時から出社し、夕方は5時に退社。給料も十分で、ある程度の贅沢を楽しみつつ、貯金も溜まっていきます。たまに残業はあるものの基本は定時退社。家に帰ってからはゆっくり家族で夕食、その後は趣味である洋画を楽しみます。年に2回は数週間のバカンス休暇を取り、友達と海外旅行を楽しみます。」
英語教師として独立する
「あなたは会社を辞めて、以前から自宅で細々と行っていた英語教師に専念しています。始めは月々の生活費もままならない程度の収益でしたが、会社を辞めて空いた時間に広告活動も行い、口コミも相まって生徒の数は徐々に増えていきます。規模を拡大するためにオンライン英会話のサービスも開始。ネット上でも次第に評判が広がり、今では予約が数か月先まで埋まっている状態。収益も安定してきたので、アルバイトの大学生を雇用して時間を確保しつつ、新たなサービスを検討する毎日」
海外に移住する
「ワーキングホリデーを利用してオーストラリアに移住し、日本向けにサービスを展開する現地の子会社に就職。給料はそれほど高くありませんが、業務でスキルを学びながら、オーストラリアの田舎でゆっくりとした生活を送ります。英語スキルもいよいよ磨きがかかり、もはやネイティブレベル。週末は、オーストラリアの生活に関するブログを英語と日本語で配信。1年に2回ほど日本に戻り、久々の家族との再会と日本食を楽しむ。」
いかがでしょうか。比較的控えめだと思いますが、それでもワクワクするケースもあったのではないでしょうか。英語ができれば、今の延長線上にない未来を描くことが可能です。英語ができることを前提に、好きな将来を思い描き、その理想の生活に向けて”今を頑張る”のです。
夢を描こう
壮大な夢を描く
あなたが「これができたら最高!」という夢を具体的に描きましょう。
さきほどの例はまだまだ控えめです。自分に忖度(そんたく)する必要はありません。この夢が大きければ大きいほど、あなたのモチベーションは高まります。この想像は本当に楽しいものです。ワクワク・ニヤニヤしながら自分の理想を描きましょう。
複数の夢を描く
夢は1つでなくても全然かまいません。
自分がワクワクできる事であれば、何個でも想い描きましょう。長い年月の中で、本当に目指したいもの、そうでもないものがクリアになっていきます。また新たな夢も出て来るものです。制限せずに自由に描きましょう。
夢を語る
理解のある家族や友人がいれば、是非あなたの夢を語りましょう。
話をすることで、あなたの夢がより具現化していきます。会話の中で、あなたのより良い理想が見つかる可能性もあります。この会話はモチベーションUPに繋がりますし、何よりも楽しいです。夢を共有しましょう。
夢を書く
夢を紙に書いて部屋に貼りましょう。
一週間に一回、内容に変化が無くても書き起こします。具体的に文字に起こすことで、脳の潜在意識があなたの夢を認知し、無意識にそれに向けた行動を誘導してくれます。「日曜日の朝」等、時間を決めて習慣化するのがオススメです。
だから頑張れる
・なぜ朝早く起きて、眠い目をこすりながら勉強するのでしょうか。
・なぜ隙間時間に好きな音楽ではなく、英語の教材を聴くのでしょうか。
・なぜ何度読んでも理解できない文法書と、にらみ合うのでしょうか。
・なぜ周りが遊んでいる休日に、自分だけ英語の勉強をするのでしょうか。
それは叶えたい夢があるからです。その先に理想の生活があるからです。
「夢はすべて叶う」なんて陳腐なことを言うつもりはありません。ただその「夢」があなたの原動力になるのは間違いありません。その夢はあなたを「つらいから辞めたい…」から「つらいけど頑張ろう!」というマインド(心持ち)に変えてくれるはずです。
壮大な夢を描きましょう。
最後に
いかがだったでしょうか。
本サイトでは何度か言及していますが、英語ほど再現性が高いものはありません。誰もが勉強を続ければ、いつかは目標のレベルに到達します。起業して成功したり、株で大儲けしたり、ネット商売で儲けたりするよりも、はるかに確実性があります。そして、目標に到達したその先の未来をどう描くかはあなた次第です。
是非、ワクワクする「夢」を描き、その「夢」に向かって努力を続けて行ってくださいね。
以上お付き合い頂きありがとうございました。