【典型】日本人にありがちな英語発音5選【あなたは大丈夫?】

自分の英語の発音ってどうなんだろう」…このように考えたことはないでしょうか。発音にコンプレックスを抱えている方がいらっしゃる一方、発音に無頓着な方もいらっしゃいます。発音に対する自己評価は様々です。

ただ実際には自身の発音について客観的な評価を受ける機会がないので、多くの方にとって自身の発音は「良く分からない」というのが正直なところだと思います

本記事では、”日本人にありがちな英語発音”と題して、日本人がやりがちな誤った英語の発音の例を紹介していきたいと思います。「自分は大丈夫かな~?」という視線で見てみてくださいね。「やばい!自分もやってしまっていたかも?!」という気づきがあるかもしれません。対策のワンポイントアドバイスも記載しているので、是非最後までご覧下さいね。

それでは早速、見ていきましょう。

(1)「R」を「らりるれろ」で発音してしまう:Right→イト

R音を日本語の「らりるれろ」に置き換えてしまう、というパターンです。実際、日本人の9割はこれに該当すると思います。

「いやいや、ちゃんとRの発音しているよ」という方も、意識している間は大丈夫だけど、必死になって話している時は「らりるれろ」になってしまう、というのは良くあります。実際、私も昔はそうでしたし、今でも煩雑(はんざつ)な話や自分に馴染みのない話をするときはだいぶあやしくなります(汗)。話をする際に余裕がある時は、英文の構成に6割くらい頭を使って、残り4割で発音を気にする、ということができるのですが、テンパって来ると発音を気にする余裕がなくなり、発音がおざなりになることが多々あります

また表記とは少しずれますが、RightのRのように語頭のRは意識しても、語中・語尾のRには意識がいかない方も多いです。例えば「yesterday:昨日」というみんなが知っている簡単な単語でも、2音節目の「R」の音を意識して発音している人は本当に少ないです(※イギリス英語では、このRは発音しません)。

ワンポイントアドバイス

単語を覚える時に、「R」音をしっかり意識して覚えましょう。口に馴染むまで繰り返し音読しましょう。「R」音を含めて単語できちんと発音できれば、英文全体でもきちんと発音することができるようになります。

(2)「L」が「R」になってしまう:Light→Right

「R」の音を意識するあまりに「L」も「R」で発音する、というパターンです。ネイティブからすれば「L」と「R」の区別がない、という意味では上記(1)と同じだと思いますが、同じ日本人からすれば、それっぽく発音しようとして結果上手く発音できていない、という少し残念な感じになります。本人はそれなりに発音できていると思っていることが多いのも、このパターンの特徴です。

ワンポイントアドバイス

「R」と「L」をしっかり区別して、単語を覚えましょう。両発音を区別して発音できるようになれば既に中級者入りで、発音においては余裕で上位1割に食い込むことができると思います(TOEICで言ったら800以上!)。「L」は日本語の「らりるれろ」に近いですが、正しくはやはり異なります。その辺の違いにも意識が行けばもはや上級者です。

(3)すべての子音に母音を付けてしまう:Feel→フィー

日本語は子音と母音が一対一で対応しますが、英語では子音が独立して存在することがあります。例えば「feel」の「l」には母音がなく文字通り「l」と発音するのですが、日本語の発音に引っ張られて、「l」=「ル」のように発音してしまうのが、このパターンです

典型的な「ジャパニーズイングリッシュ」と言った感じですが、実は、例えばイタリア語も日本語と同じく「子音」+「母音」のセットが多いので、彼らは「I’m from Italy」を「アイ フロ イタリー」という様に発音してしまうようですよ。

ちなみに、その昔中学時の英語教師が母音がない子音のみの発音(例えば「L」)を実演していた時に、ひねくれた私は「いやいや、母音を発音しないとそもそも音なんて出て来ないのでは?」「”L”の後に”ぅ”って言ってるじゃん」なんて考えていました。

今でも厳密には当時の考えは正しいと思っていますが、現実的には”子音のみ”という発音は存在するため、慣れていく必要があります

ワンポイントアドバイス

普段の発音で「子音だけの音がある」と意識するだけで、大分変わってくると思いますよ。「strong」のように、子音が3つ並ぶ単語をきちんと言えるようになれば、子音だけの発音のイメージがつかめると思います。「s」「t」「r」の3音は同時に音を出すくらいのイメージで発音します。

(4)単語ごとに区切ってしまう:check it out→チェック イット アウト

上記とも関連しますが、子音⇔母音が一対一で対応する日本では、どんなに早口で話しても「音が繋がる」ということはありません。一方英語は、単語の語尾と単語の語頭が次々とつながって、新しい音が生まれます。「check it out」=「チェケラ」のような感じですね。我々日本人からすると、「トリッキーなことするな~」という感じですが、ネイティブからすると、この繋がる音こそ自然な音なのです。

ただし「check it out」を「チェック イット アウト」と発音しても、各々の発音がしっかりしていれば問題なく伝わるので、他に比べるとそこまで深刻ではありません。がしかし、やはり注意するに越したことはないですよね。

ワンポイントアドバイス

普段から音を繋げて発音することを意識することが大事です。「take it 」= 「タイキッ(ト)」、「on a beach」=「オナビーチ」と言った感じです。特に冠詞「a」は前の単語に引っ付く可能性が極めて高いため、出てきたら「つなげて発音」を常に意識するようにしましょう。

(5)「Hat」と「Hot」と「Hut」が同じ発音になってしまう→全部「ハット」

「Hat」の「a」は、日本語の「ア」と「エ」の中間音
「Hot」の「o」は、日本語の「ア」に少しだけ「オ」を混ぜた音※
「Hut」の「u」は、日本語の「ア」を喉の奥から出す音

なのですが、発音の勉強をしていないと3音とも「ハット」に聞こえるため、発音する時もそのように言ってしまいがちです。多くの日本人が何となくで発音しており、きちんと使い分けている人はほとんどいません

※アメリカ英語の場合です。イギリス英語では日本語の「オ」に近い発音になります。

ワンポイントアドバイス

まずは日本語の「ア」に対応する音が3つある、という認識を持つことから始めましょう。そして繰り返しになりますが、単語を覚える時は3つの音を意識して覚えるようにしましょう。ほとんどの日本人はそこまで意識が行かないので、3音を区別して発音できるようになるだけで大分差をつけることができます。後は数をこなして、自然と各音を区別して発音できるように練習していきましょう。理屈ではなく鍛錬です

最後に

いかがだったでしょうか。

発音に関して、是非オススメしたいのは、自分の発音の録音です。1文でも良いので、自分の「ベスト」と思える発音で英文を朗読し、スマホのアプリで録音してみましょう。おそらく「思ってたよりもずっとしょぼいや・・・」となるはずです。実際それくらいならまだましで、私なんかは初めて自分の英語を録音した時は、自分の英語があまりにもひどくて、穴があったら入りたいくらいの気持ちでした。今でも自分の英語を聞くと、「気持ち悪いなぁ」と思います。なかなか辛い作業なのです。

それでもなお「自身の発音」を認識することは、発音を矯正していく上で極めて大事です。何も毎日する必要はありません。たまーにでも構わないので、自分の英語を録音して聞いてみてください。それが耳に残り、普段の英語の発声において、必ず活きて来るはずです。

本記事を読んで、一人でも多くの方が自身の発音を見返すきっかけになって頂ければ幸いです。

発音に関しては、以下の記事も合わせて参考にしてみてくださいね。

英語の発音を勉強する4つのメリット【本当に大切】
【英語】発音の効率的な学習法【退屈な学習方法にバイバイ】

以上お付き合い頂きありがとうございました。

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