日本人が普段何気なく使っている言葉も、外国人にとっては新鮮に聞こえるものがあるものです。海外顧客と仕事をする中で、「こんな単語が好きなんだー!」とびっくりすることが多々あったので、今回はその中でも特に印象に残った3つの言葉を紹介したいと思います。
調べてみると「あるある」の単語も含まれているようで、たぶんこれら日本語の「音」が彼らにとっては特異に聴こえるのだと思います。実体験ベースで紹介しますので、興味のある方は是非最後までご覧になってくださいね。
それでは早速、見てみましょう。
外国人が好きな日本語「もしもし」
電話で話し始めるときに使う「もしもし」ですが、この音が外国人にとって何せ新鮮に聞こえるようで、好きな人が多いです。
欧州に赴任していた時は、顧客の前で携帯に出て「もしもし」を言う機会も結構あったのですが、「What does “moshimoshi” mean?(もしもしって何?)」と連呼して音を楽しんでいたのを覚えています。その後も日本人が電話で「もしもし」と出るたびに、その方が「もしもし」と小さな声でハミングしているのを何度か見かけたので、よほど気に入ったのだと思います。
また別の例で、この「もしもし」が母国語のある卑猥な言葉に似ているらしく、我々が電話で「もしもし」と発するたびに傍らで爆笑している、という方もいました。この場合は、単に「音が好き」という訳ではなく、Y談が好きなその方(女性)の特有のリアクションになるのですが、やはり印象に残っているので紹介しました。
皆さんも外国人の前で電話に出る時に、その人を見ながら「もしもし」と言うと、面白い反応が見られるかもしれませんよ。
外国人が好きな日本語「~さん」
英語では通常「Mr./Ms」と、性によって敬称を使い分けますが、日本語の「さん」はその区別が不要です。その便利さも相まってとは思いますが、海外におけるこの「さん」の採用率は半端ないです。国にも寄るのかもしれませんが、私は「Mr.〇〇(私の名前)」と呼ばれることは本当に少なかったです。「Mr. ××」と書いてメールを送っても、「〇〇(私の名前)san」と返信が来ることも多く、単純に使いたいんだなぁ、と思った記憶があります(その方は私の性別を知っているにも関わらずです)。
外国人で使う「さん」で面白いのが、「自分の名前」に「さん」を付けてしまうことです。顧客の中には、結構厳しい方もいらっしゃるのですが、そんな方も会議等で、「This is 〇〇-san speaking」と言うのを聞くと、ほっこりしたりします(英語の場合、自分の名前にMrを付けることもあるようですね)。
皆さんも是非、機会があればこの便利で響きの良い「さん」を外国の方に教えてあげてくださいね。
外国人が好きな日本語「はい」
この「はい」は例えば、「はい、それでは会議を始めたいと思います」の「はい」です。今までの流れを区切る意味がこの「はい」にはありますが、外国人にとっては特異に聞こえるようです。日本語を理解できなくても、この「はい」の後で流れが変わる、と言うことは理解している様で、海外の顧客や現地拠点の方が、冗談半分で「はい」と言うのを何度も聞きました。
会議等で、日本語での長い内部協議が終わった後、相手側が「はい」(結論は出ましたか?)
雑談の後に、本題に入らないといけないタイミングで「はい」(ビジネスに戻りましょう)
会議の終盤で、協議すべきトピックが完了したタイミングで「はい」(会議を終わりましょうか)
という感じの使い方です。その一瞬だけを切り取ったら日本語を話せる外国人、という風に思えるくらい、使い方が自然なのがこの「はい」の特徴です。
最後に
いかがだったでしょうか。
たぶん、外国人と触れる機会の少ない方ですと「こんな言葉が?」とびっくりされた方も多かったのではないでしょうか。当初は私も結構びっくりしたものです。
今回は仕事寄りの言葉が多かったですが、日常会話の中においても、このような言葉はたくさんあると思います。是非、皆さんが見つけた「外国人が好きな言葉」をコメント欄でシェアしてくださいね。
以上お付き合い頂きありがとうございました。