wanna(ワナ)やgonna(ガナ)ってネイティブっぽくて、カッコイイですよね。
I’m gonna go!(アイ ガナ ゴー!) : 行くよ!
海外ドラマや洋画を見ていると非常に頻繁に使われる表現ですし、できることなら積極的に使っていきたいところです。
ただし、これらの表現を使う際に注意する点もあります。
本記事では、「そもそもwanna(ワナ)やgonna(ガナ)って何?」というところから「使い方の注意点」まで、wanna(ワナ)とgonna(ガナ)を徹底解説していきたいしたいと思います。
wannaとgonnaを積極的に使ってみたい方は必読ですよ。
Contents
wanna(ワナ)/gonna(ゴナ)の意味は?
始めにwanna(ワナ)/gonna(ゴナ)とは何か?を説明しますね。
「gonna」 = 「going to」の省略形=「~するつもり、~する予定」
です。
「I am」= 「I’m」の様に、要するに略語なんですね。
wanna(ワナ)/gonna(ゴナ)の発音
略語と言うことはわかりましたが、次に「なんでwant toがwannaに、going toがgonnaになるの?」という疑問が浮かぶと思うので、順を追って説明したいと思います
少しややこしいので、理屈に興味のない方はスルーでOKです。
wanna(ワナ)の発音の成り立ち
これが原形ですね。言葉を区切ってしっかり発音すればこうなるはずです。
ここからまず、「want」のtと「to」のtが同音なので、「want」のtが消えます。
また「to」は機能語なので(重要でないので)弱く発音され、母音部分は「uː」から曖昧母音である「ə」に変わります。
(「ə」について、発音記号に馴染みのない方はわかりづらいと思いますが、「”あいうえお”を短く弱く発音した音」くらいで捉えて頂ければOKです。)
一般に「n」の後に「t」がある場合、一体化して「t」音が消えてしまうので、
となります。
gonna(ゴナ)の発音の成り立ち
gonnaについても同様に見ていきます。
一般に「n」の後に「g」がある場合、一体化して「g」音が消えてしまうので、
「going」と「to」は共に機能語なので(重要でないので)、母音部分は曖昧母音「ə」に音が変化し、「óʊɪ」→「ə」、「uː」→「ə」となります。
更に、「n」の後に「t」がある場合、一体化して「t」音が消えてしまうので、
となります。
上記の「音の変化」は一般的に起こるもので、「want to」や「going to」にだけ適用されるものではありません。つまり
ただし使う頻度が高いので、”発音に対応した表記があったら便利だよね”ということで「wanna」「gonna」という短縮形が生まれたのです。
I’m gonna(ゴナ)の発音【おまけ】
会話では、自身が主語になることが圧倒的に多いので、「I’m gonna」のパターンが頻出します。
問題はこの発音で、「I’m gonna」の「m」の音がほぼ聞こえません。
なので多くの場合、「I’m gonna」は「アイム ゴナ」ではなく、「アイ ゴナ」に聞こえると思います。
これは一般に「be動詞」が限りなく弱く発音されることに起因します。
昔の私はここを理解しておらず、ずっともやもやしていましたので、おまけで共有させていただきました。
wanna(ワナ)/gonna(ゴナ)使い方の3つの注意点
wanna/gonnaの意味と発音についてみてきましたが、ここからは使い方における注意点を解説したいと思います。
「gonna(ゴナ)」が使えない条件
例えば以下のケースでは使ってはいけません。
→×I’m gonna the store.
この場合、「going」は内容語(重要な語)なので短縮形にすることができません。
わかりづらいと思うので、以下二つの例文を使って説明します。
例1の「going to」は「行く」という動作句を表していますので、ここが短縮されると聞き手は文意をつかみにくく、短縮はされません。
※be going toは正確に言うと助動詞ではありませんが、「助動詞みたいなもの」と言うくらいで理解頂ければと思います
一方、例2の「going to」はあくまでも「つもり」という意思(予定)を表しているだけなので、「gonna」と短縮が可能です。発音も、その後に続く「go」の方にウエートを置くことになります。
(例1)のようなケースで、「gonnaを使ってはダメ」というよりも、自然と発音していたら「gonna」というような発音にはならない、と言う方が正確です。
結果として、「未来を表す”be going to”の場合のみ使ってOK」となるのですが、機械的に覚えるよりも「動詞は強調して発音する」という事を意識する方が本質的です。
無理に使わない(使い方のポイント)
例えば、先ほどの例文、
を発音する場合に、全体をある程度の速度で発音できないのであれば、「gonna」と無理に短縮形にしない方が無難かもしれません。
というのも全体のバランスが大事で、「gonna」だけが短縮形になっているのは不自然だからです。
今回のケースで言えば、ネイティブが通常の速度で発音すると、「go to」の部分も音変化が起こり、
という風になります。
「going to」を「ゴナ」と短縮形で発音する一方、「go to」を「ゴゥー・トゥー」のようにしっかり発音していまうと、聞き手にちぐはぐな印象を与えてしまいます。
ビジネスの書き言葉では使わない
まず基本として、wannaやgonnaをビジネスに使ってはまずいということはありません。
先に説明した通り「want to」や「going to」をネイティブが自然な速度で話すと「wanna」や「gonna」という風に聞こえる、というだけだからです。ただし、
これらに限らず一般に短縮形(I’mやisn’t)は、ビジネスの書き言葉では避けた方が無難ですが、特に「wanna」「gonna」の短縮は避けた方が良いです。
またそもそもとして、ビジネスでの英語表現として、
「be going to 」よりも「will」の方が
丁寧で好まれます。
したがって、実際には「wanna」や「gonna」を使う頻度はそこまで高くないと思います。
話す相手や状況によっても異なりますが、ネイティブでない我々は上記をベースに理解としていた方が、無難だと思います。
wanna(ワナ)/gonna(ゴナ)のまとめ
いかがだったでしょうか。
注意すべき点もありますが、やはりwannaやgonnaを使えたらカッコいいですよね。
的確に使えば、スピーキングにもリズムが生まれますし、使っているだけで周りに「この人、英語できる?!」という印象を与えることができる、かもしれません。
また、wannaやgonnaの成り立ちを考えることは、英語の発音の規則性を学ぶことにもつながります。
ぜひ本記事を参考に正しい使い方を理解した上で、wanna/gonnaを使ってみてくださいね。
以上お付き合い頂きありがとうございました。