【英語】勉強法で失敗したくないあなたへ【必ず納得します】

皆さんは、自分の英語学習方法を確立しているでしょうか。

英語の学習法が、いまだにわからない」「色々試したけれど、どれもしっくり来ない」「学習方法が多すぎて、どれが良いかわからない」という方も多いのではないでしょうか。

実際、Googleで「英語 勉強法」と検索をかけると、それこそ無数のWebページが表示され、それぞれ独自の英語学習方法が紹介されています。本屋に行けば、英語学習法に関する書籍が、山積みされています。情報としては十分過ぎるほどあるにも関わらず、なぜ、「学習方法がわからない」という事態におちいるのでしょうか。

本記事では、この疑問に答えながら、英語勉強法に対する一つの”答え”を提示します。英語の学習法に悩んでいる方は、是非最後までお付き合いくださいね。

なぜ学習法に悩むのか?

そもそもなぜ、学習方法に悩みを生じてしまうのでしょうか。これが分かれば、学習方法に関する考え方も、整理ができそうです。ここでは一旦、私自身の経験を紹介したいと思います。

当時の英語学習に関する悩み(個人談)

成果が実感できない時は、誰でも学習方法に疑問を持つもので、私も学習初期に、自分の勉強法が正しいかどうか、迷う日々が続きました。色々な学習方法を試しては辞める、ということを繰り返していたのですが、例えば、下記のような感じです。

例1)シャドーイング
「シャドーイング」という方法が良いらしい
→みなぎるやる気と共に、学習開始!
→思ってたより、はるかに難しく苦戦
→そもそも、聴き取れないし、口が全く回らない。
挫折

例2)単語
英文を理解するには、「単語」がやはり重要らしい
→アプリをインストールして学習開始!
→なかなか覚えられないし、覚えてもすぐ忘れる
→いくら続けても終わりが見えず、自分の記憶力のなさに絶望
挫折

上記は、ほんの一例で、今だから言えますが、アプリを有料(それも高額)で購入したこともありますし、マニアックな学習方法を試したこともあります。

悩みの理由

さて、上記は私の例ですが、一般に、なぜ人は学習法に悩むのでしょうか。主に以下の2つが考えられそうです。

(A)学習時間の割に、英語上達の実感を感じられないから
(B)より効率的な学習方法が、世の中に存在すると考えるから

順番に解説しますね。

(A)上達の実感が感じられない焦り

英語学習者で、この経験をしない人はいない、というくらい、英語学習者「あるある」なのですが、自分だけの問題と考える人が多いです。

英語学習に必要な時間【2200時間】-日本人が英語を喋れない理由-でも紹介しましたが、英語取得には一定の時間が必要です。今、英語をしゃべる人たちも、相当な時間を英語に費やしてきたはずです。しかし、自分の努力を正直に伝える人は多くありません。「テスト勉強してる?」「全然~、テストやばいかも」→(後日、友人だけ、テスト高得点)のパターンは、学生時代、経験された方も多いのではないでしょうか。努力を公言する人は少ないのです。

また、ネット上の英語サイトで、「半年でペラペラになりました!」とか「1年でTOEICが500点UPしました!」等を見ると、「自分だけ成果が出てない・・・」と落ち込むかもしれませんが、0.01%くらいのレアケースか、注目を集めるための誇張(ウソ)だったりします。

何が言いたいかと言いますと、正しい学習法で学習を続けたとしても、「効果なんてすぐには出ないことが普通」だということです。「シャドーイング」や「音読」と言った効果が実証された学習法であっても、上達が実感できるようになるまでには、一定の時間が必要です。「学習方法がマズいのではないのか?」と不安にかられる原因の一つは、正にここにあります。

(B)未知の学習法への期待

人は未知のものに対しては、無限の期待を膨らませるものですから、これはある意味においては、避けられない欲求です。「もっと効率的な方法があるのでは?」と考えてしまうこと自体は、自然なことです。

一方で、もし革新的な学習方法が発見されれば、日本人(だけでなく世界中の人たち)が、その方法を適用し、楽々と語学を取得しているはずですが、今のところ、その様なニュースは出回っていません。もしそのような方法があれば、細々と「ここだけの話」として内密にしておく必要はなく、世界に公表して、大金持ちになれるはずですよね(ノーベル賞も貰えそうです)。

多くの英語上級者がお勧めしている学習方法には、一定の共通点があり、そこから逸脱する方法論は、本質的ではない可能性が高いです。より良い学習方法を探すこと自体は、決して無駄にはなりませんが、上記を理解した上で、いつかは自分の中で折り合いをつけないと、永遠に「学習方法を探す旅」から帰って来れなくなります。

学習法に悩まずに進むために

さて、ここまでお読みになった方は、学習方法の悩みの原因については、何となくご理解頂けたと思います。一方で、「結局どのように勉強を進めたら良いの?」という疑問が浮かぶかもしれません。ここについて、以降説明していきたいと思います。

必要なのは全体像の把握

自身の学習を自信を持って進めるためには、英語学習の全体像を把握することが非常に大切です。全体像を見渡すことで、何が自分に必要で、そのためにどのような学習が必要か、ということが見えて来るからです。

ここでは、自身の経験をベースに、色々な書籍やWebページの情報を加味して作成したマイルストーン(学習の指標)を示します。()内の数字は必要時間の目安です。

初級の扉

すべての土台となる発音と文法の基礎を固めます。文法の学習時に、必要に応じて音読も行えるように、発音を一番初めに学習します。発音は1冊、文法は2冊程度を目途に、参考書を選びます。文法はこのタイミングで完璧にする必要はなく、知識としてして知っている程度に、全体をさらいます。

このステージを飛ばして、学習を進めると、後になかなか上達できずに、悩むことになります。正しく発声(音読)し、文法に基づいて英文を正しく理解することが、すべての英語学習の土台となるからです。

逆にこのステップをしっかり行うことが出来れば、後の学習は、ずっと楽ですし、ずっと楽しくなります。最初にして最大の難関で、だからこそ多くの人が、ここで挫折したり、このプロセスをスキップしたりしてしまうのです。

中級の扉

英語基礎学習の核となる部分です。下記を3本柱として学習を行います。

シャドーイング : リスニング強化 + メリット色々(具体的な学習法はこちらへ)
音読 : リーディング強化 + メリット色々(具体的な学習法はこちらへ)
瞬間英作文 : スピーキング強化 + メリット色々(具体的な学習法はこちら※へ) ※近日、更新予定

3項目の割合に関しては、自身の目的に合わせて調整します。例えば、英会話を重視したい場合は、瞬間英作文でスピーキングを強化しながら、シャドーイングでリスニングを鍛える、と言った具合です。

シャドーイングは、音読を行った教材で行うのがオススメです。この段階では、シャドーイングはまだまだ難しく、新しい教材で学習を行うと、挫折の原因となります(私は、ここを理解していませんでした!)。

前項の発音と文法は、独立した学習としては行いませんが、3項目すべて「発音」するプロセスを伴い、また英文理解のために「文法」を都度、復習する必要があるため、この期間も学習は続きます。3項目の学習を通して、英語らしい発音にも慣れてきますし、初期に学習した文法事項は強固なものになっていきます

各々の学習方法に関して、本サイトでも紹介してますので、リンクページをご参照くださいね。

上級の扉

最終段階として、多読多聴(ひたすら読んで、ひたすら聴く)を行います。すべての基礎学習(初級~中級)は、この多読多聴のため、と言っても過言ではありません。英語のシャワーを浴びることで、一つの言語が頭の中で整理・体系化されます

多読・多聴と同時に、単語学習を補足で行うことで、単語力を爆発的に伸ばしていくことが可能です。一方、単語学習は、学習初期に行っても、それ自体に英語能力を上げる効果がないため、思ったような効果が上がらず、徒労に終わる可能性があります(私は、ここを理解していませんでした!)。

この大量の英語に触れる学習法は、英語の基礎力が付いている事が大前提です。内容の分からない英文を、いくら読んで聴いても、効果は期待できません。

人気のある学習法に、洋画やドラマによる学習がありますが、この多読・多聴のプロセスに入ってから行うことが理想です。ベースの理解がない中で、スラングや特有の表現が飛び交う会話を理解することは、至難の業です。初級~中級においては、気分転換に、サブ教材として使う程度に留めましょう。

まとめ

以上、英語学習の全体像を見渡してみましたが、いかがだったでしょうか。々が悩んでいた学習法は、全体からすればほんの一部で、その学習が今の自分に必要かどうか、を冷静に考えることができたのではないでしょうか。

多くの学習法の失敗は、適切な時期に、適切な時間を費やしていないことに起因します。そして学習者は、その点に気づくことなく、袋小路に迷い込んで行くのです。

最後に

個々の学習法はもちろん重要です。しかしそれ以上に重要なのは、英語学習の全体を見渡して、今自分がどこにいて、何をすべきか、ということを理解することだと思います。そのことを頭に入れた上で、個々の学習方法を調べると、より深い理解が得られると思います。

英語学習は長い旅路です。本記事が、皆さんの英語学習の道しるべになる事ができれば、筆者としては、幸甚に思います。

以上お付き合い頂きありがとうございます。

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